逸品館 オリジナルブランドAIRBOW [エアボウ]

前作のUX1 Supreme Emotion（以下UX1/SE）はCDからSACDを越えるほどの圧倒的な音質を実現しました。CDからこれほど素晴らしい音を聴いたのは私も初めてで、このプレーヤーならレコードの呪縛から完全に解放されると感じたほどです。DVDビデオディスクからもSACDを超えるほどの音質と、ハイビジョン放送に匹敵するほどの高画質を再現することに成功したUX1/SEは、150万円という高価格にもかかわらず2年間で30台近い台数がリリースされる大ヒットモデルとなりました。これ以上はない、これ以上のプレーヤーを作る必要はないとすら私に感じさせたUX1/SEですが、ベースモデルのモデルチェンジ（マイナーチェンジ）により生産継続が不可能となってしまいました。
次期モデルのベースに選んだのは現在最新のEsoteric UX1/Piです。UX1/SEで「音質」に満足した私は、今回のモデルチェンジにあたって、私が最近特に重きを置いて考えている「オーディオから音楽を聴くと言うことはどういう事か？」という命題をより明確に音質に反映しようと考えました。音楽の「表現力」や「躍動感」といった「音楽を聴く楽しさ」をさらに重点的に磨き上げたいと考えたのです。
    UX1/SEの開発では、ディスクに収録された音が完全に再現されれば、音楽性も高まると考え「音質の向上(解像度の向上)」に力を注ぎました。そしてUX1/SEで同じマスターから製作されたCDとレコードを聴き比べたとき、その目標が完全に達成されたことを確認できました。UX1SEの音質は、レコードを完全に上回ったからです。しかし、レコードとUX1/SEを聴き比べていると「録音された音がすべて必要ではない」ことに気付きました。

UX1/SEとUX1SE/Piを聴き比べると、一つずつのパーツとしての「音」はUX1/SEの方がハッキリ、クッキリとして質が高いことが聴き取れます。しかし、身体を包み込むような豊かな臨場感、心を揺り動かすような圧倒的なエネルギー感、すべての楽器が渾然一体となったまとまりの良さでは、UX1SE/PiがUX1/SEを大きく凌ぐことが感じられます。例えるなら、UX1SE/Piは最高級のロングアーム・プレーヤーの音です。UX1SEとは、中低音の量感や厚み、音場の豊かさ、耳ではなく体や心に訴える部分が違います。UX1/SEでは、ステージ上の各プレーヤーの音が見えるような印象で音楽を聴けますが、UX1SE/Piではステージ上のプレーヤーの存在感が直接皮膚に伝わるようなイメージで音を感じることができるようになります。UX1SEは、卓越した透明感の中に美しい音を浮かび上がらせますが、UX1SE/Piは、より豊かな厚みと滑らかさの中に悠々と音楽を表現します。「必要な音」と「そうでない音」を明確にし、必要のない音をあえて前面に出さないことで演奏の「音楽性」を「生演奏」よりも高めることができたのです。そしてこの音質はCDのみならず、DVDビデオ、SACD、DVDオーディオのすべてのディスクで実現します。UX1SE/Piの完成により、高級から最高級への実現に向けてAIRBOW最高峰のデジタルプレーヤーは、また新たな一歩を踏み出すことに成功したのです。

UX1SE/Piは、画質も卓越しています。UX1/SEを上回る映像回路からは、下手なハイビジョンを越えるほどの細やかさと滑らかさ、色彩の美しさ、奥行きの深さが得られます（UX1SE/Limitedは、画質のみUX1/SEと同等）。

従来のDVDソフトから、ブルーレイに迫る高画質とブルーレイを越える高音質を実現したUX1SE/Piの実力をお客様ご自身の耳と目で是非お確かめ下さいませ。150万円（170万円）という価格は伊達ではありません。
   

アナログ出力	マルチチャンネル出力/RCA-１系統フロント出力/XLR-1系統（フロント合計２系統）
デジタル出力	同軸（ＲＣＡ）・光（ＴＯＳ）・I-LINK・各１系統
映像出力	HDMI(Ver1.3準拠)１系統※UX1SE/LtdはDVI-D(HDCP対応)1系統 S1/S2出力：１系統、コンポーネント出力/BNC、１系統D1/D2出力・D端子、１系統
再生可能ディスク	CD/SACD（2ch、5.1ch）/ビデオCD DVD-V/DVD-A/DVD-R/DVD-RW　CPRM非対応
ワードシンク入力	同軸(ＢＮＣ)/１系統
電源	ＡＣ１００Ｖ・５０/６０Ｈｚ
消費電力	４０Ｗ（電気用品安全法）※UX1SE/Ltdは３６W
本体寸法	Ｗ４４２×Ｈ１５３×Ｄ３５３mm
重量	約２４kg

AIRBOW製品をご購入いただいた“お客様の声”をご紹介