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AIRBOWのコンセプト

オーディオの原点をめざして

 20世紀に私達は音声を記録し、それを「望むときに、望む場所で再現する方法」いわゆる「オーディオ」を実用化しました。発明当初は、ただ「音声や音楽を保存・再現する手段」に過ぎなかったはずのオーディオでしたが、コンサートと較べて遙かに高い利便性故に、20世紀後半には「音楽を聴く」という語意をコンサートへ行くことではなく、「録音された音楽を聴く」という意味に変えてしまうほど大きな改革を「私達と音楽の関わり」にもたらしたのです。
  現在では、オーディオは当初の目的であった「演奏の再演」という枠を超えて音楽鑑賞(音楽文化)のありかたに大きな影響を与えています。電気的に音を作り、電気的に楽器の音量を増幅する技術が進歩した結果、POPSやフュージョンなどのように「どこまでが生演奏で、どこからが再生音楽なのか?」その区別が難しい音楽すら生みだされています。しかし、どれだけ技術や装置が進歩してもオーディオのそもそもの原点が「演奏や奏者のメッセージをできるだけ損なわず伝えること」だということは変わってはいけないはずです。どんなにその音が良く聞こえても、「再生される音楽のニュアンスが元の演奏とは違うもの」になっていたとしたら? そのオーディオ機器に音楽的な価値はないと思います。

AIRBOWの目指すもの

 オーディオ本来の目的である「生演奏の忠実な再演」、あるいは「ソフトに録音された音楽の色づけのない再現」を実現すべく、オーディオ装置による色づけのない自然な音楽の再現をAIRBOWは目指しています。その名前の由来は、「AIR」=「空気」と、「BOW」=「弓」です。「AIR」=空気のように自然にさりげなく、「BOW」=しっかりとあなたの心の琴線を奏でるために「AIRBOW」は誕生しました。
 もちろん、今までにも同様のコンセプトを謳ったオーディオメーカーはあります。現時点でも著名なオーディオメーカーは、「高度な測定器を駆使して精密に機器を設計」し、原音に忠実な装置を作っているはずです。しかし、彼らがお手本にしている「オーディオ理論」や「音響理論」には「音決めに人間の脳の働きを考慮していない」という大きな落とし穴があったのです。難しい説明は省きますが、私達は「夢でも音を聴く」事がありますし、音楽家なら「楽譜を見ただけで頭の中で音楽を聴ける」かもしれません。それは、すべて私達が「耳に届いた音をそのまま音として捉えている」のではなく、「脳の中で音を作っている」証明なのです。私達が普段聞いている音は、「耳に届いたそのままを聞いている」のではなく、他の5感の刺激や記憶などと密接に関連付けながら「脳が作った音を聞いていた」のです。この「脳が音を作っている」ということを考慮せずに、間違ったヒヤリングでオーディオ機器の音決めを行っても「音楽を正確に深く伝えられるオーディオ機器」は決して完成しません。AIRBOWはその誤りを繰り返すことなく、様々な試行錯誤と、音楽家の協力により他メーカよりも遙かに精度の高い「音決め」を行って「音楽の真実」を伝えられる装置の開発を目指しています。

自宅をコンサートホールに

 AIRBOWは、従来型のオーディオ機器の改良や開発に留まることなく、常に未来を見通して、録音された音楽の魅力を極限まで引き出すため、常に時代の最先端を歩んでいます。最近、脚光を浴び始めた「マルチチャンネル(サラウンド)による音楽の再現」にも積極的に取り組んでいますが、その結果は素晴らしいものです。  マルチチャンネルを始めとした新世代のデジタル音声フォーマットでは、従来のCDによるステレオ演奏に較べ、音楽の表現力が限りなく生演奏に近づき、オーディオの音質は飛躍的に現実味を帯びます。従来のように装置やソフトで音を加工し「偽物を本物らしくする工夫」をしなくても、装置の再現能力を素直に引き出してやるだけで、「生演奏に近い自然で深い感動」が得られるのです。これらの方式が一般化すれば、ソフトも小手先のごまかしではなく「実質的な内容で勝負」出来るようになるはずです。音楽は「オーディオによって商業化する」以前のように、再び「本当に良いものが良い」と評価されるようになるでしょうか?もし、それが現実となれば、私達にとってもこれほど嬉しいことはありません。
 さらにマルチチャンネル方式は、「部屋の広さや形状などの理由で従来良い音が出ないとあきらめていた環境」ですら、あらゆる音を「立体的かつ躍動感豊か」に楽しませてくれます。「自室をコンサートホールに変えたい」オーディオファンなら誰もが見る夢が実現するときがついにやってきたのです!

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