CDはもちろん、ネットワークも装備されるすべての入力で十分な高音質を実現
AIRBOW CD50n Special
特徴
■AIRBOW CD50n Special 開発コンセプト
AIRBOW CD 50n Specialは名称の通り、AIRBOW SACD 30n ReplayからSACD(DVDデーターディスクを含む)の再生機能が省かれていますが、ディスクをあまり聞かない人ならばこの部分はあまり気にならないと思います。しかし、DACが「ディスクリートからESS製のDACチップに変更される」という部分は、マニアでなくても気になるだろうと思います。AIRBOW CD 50n Specialの開発は、このDAC部分の変更(コストダウン)をいかに補い、上級モデルに通じるAIRBOWらしい音質を実現できるかが開発の焦点となりました。
■AIRBOW CD50n Special の概要
私たちの身の回りの「電化製品(電気回路)」は、スマホを例に挙げるまでもなく、「集積回路(IC)」が多用されます。集積回路を使うことで「小型化・省エネ・低価格」が実現するだけでなく、回路設計もとても簡単になるなど「良いことずくめ」だからです。
それなのになぜオーディオ機器だけは「ディスクリート(大型回路)」が良いとされるのでしょう?大きく分けて二つの理由が考えられます。一つは部品が大きく「電流を多く流せる」ことです。大電流のオーディオ回路からは、力強く厚みある音が出ます。特に低域の分厚さや高い密度感の再現は、ICの苦手とするところです。二つ目は、すべてを自社で設計できるディスクリート回路は「メーカーの独自性を打ち出しやすい」ということです。他メーカーとの差別化は販売戦略上、非常に重要です。
しかし、小さなチップの上にすべてのパーツが搭載されるICの内部配線は1cmに達せず、この「圧倒的な信号経路の短さ」は、ディスクリート回路にはない優れた長所です。特にDACのように「高周波(高い周波数)」の信号を扱う回路では、この配線の短さが音質向上に大いに有利に働きます。価格の安さ故にその実力が不当に低く評価されやすい「IC」ですが、DACに使う場合そのメリットは少なくありません。例えば、TADの最高級SACDプレーヤー「D700」に使われているのは、最新のディスクリートDACではなく、かなり古い形式のDACチップ(IC)ですが、その音質は最新ディスクリートDACを搭載するGrandiosoの最高級モデルと比較して何ら引けを取ることはありません。
部品が1箇所に集約されるICは、入力される電源の品質に驚くほど敏感です。ICの音質を極限まで引き出すための「電源」としてTAD D700 はあんなにも巨大な別置き電源を使います。この点はmarantzも心得ていて、CD50nには、クラスを超える大型のトロイダルトランスが奢られています。また、搭載されるピュアオーディオ専用の最新最高級DAC「ESS ES9038Q2M」の音質の要である「デジタルフィルター」にmarantzオリジナル・デジタルフィルター「Marantz Musical Digital Filtering」を組むことで、上級ディスクリートDACモデルと統一された音色を再現するように仕立てています。
■チューンナップの概要と音質傾向
綿密に解析し入念に設計されたIC回路は非常に歪みが小さく、濁りの少ない高解像度な音質を発揮します。DACだけではなく出力回路にまでICを多用する「TEAC製品」は、音楽を聞いたときにやや「あっさり感じる=面白みが少ない」ことがありますが、それがICサウンドの特徴です。この問題に対しmarantzはアナログ回路に高級プリアンプに使われる高音質ディスクリート回路「HDAM」を複数投入することで「音の濃さ」や「色彩の鮮やかさ」、さらには「音の厚み」を補っています。
AIRBOW CD50n Specialは、ICとディスクリートの二つの回路の特性を最大限引き出すように、チューニングされています。IC周りでは、電源を徹底的に強化することで音の細やかさ(特に小音量時のリニアリティーの向上)とS/Nをさらに伸ばし、出力プリアンプ回路では、電源だけでなく信号系の電解コンデンサーの全数を最高級オーディオグレード品に置き換えることで、低音の厚みやエネルギー感を大きく向上させています。さらに周波数フィルターに使われるピコファラッド単位のフィルムコンデンサーの全数を最高級品に交換することで、音場の透明感や色彩の鮮やかさを大きく向上させることに成功しています。
完成したAIRBOW CD50n Specialの音質は非常にきめ細やかで透明度が高く「上質さ」を強く感じさせてくれます。「ハイエンド」を十分感じさせるそのサウンド・テイストは、最高級のデジタルプレーヤーに通じるものと自負します。
■ネットワーク・HDMI / ARCも高音質
AIRBOW CD50n Specialは、装備されるすべての入力で十分な高音質を発揮します。CDの再生では、これまでのCDプレーヤーでは聞き取れなかった細やかな音が再現され、経験したことがないほどの奥行き感と浸透力を味わえます。下手なSACDすら凌駕するほどのその音を知れば、もうSACDにこだわる必要はないと感じていただけるでしょう。
ネットワークの音質は各社から発売さえるネットワーク専用機を凌駕するほど細やかで透明感が高く、なによりもこれまで「ネットワーク音源」が苦手としてきた、アナログらしい音楽のデリケートな変化に驚かれることでしょう。これまでCD(ディスク)よりも音質が劣るという理由でネットワークをお聞きにならなかった方も、違和感なくストリーミングで音楽を楽しんでいただけると思います。
SACD 30n Replayには搭載されない「HDMI/ARC」は新しい規格ですが、使われるデジタル信号は従来の「同軸デジタル信号(S/PDIF)」です。USBのように複雑な信号処理を必要としないS/PDIF(HDMI/ARC)の音質はUSB入力よりも優れています。音源が「TV」という問題はありますが、それでもTVで受信する各種「ストリーミングサウンド(YouTubeやamazon Music、Netflix)」は、ほぼCDと同等の音質で再生されます。
とことん音質にこだわられるマニアの方には、SACDの再生とディスクリートDACが搭載される「AIRBOW SACD 30n Replay」をおすすめしますが、一般的に「最高の音質で音楽を楽しみたい」とお考えなら、AIRBOW CD50n Specialで100%ご満足いただけると思います。
コンプリートパッケージについて
AIRBOWは本体単品のご使用でも驚くほどの音質を実現しますが、「究極のサウンド」をこの価格で実現するために音質チェック済で相性も抜群なアクセサリーなどをセットにし、それぞれ単品でご購入いただくよりもお買い得になるセット「コンプリートパッケージ」をご用意しています。
こちらのモデルは、真鍮製インシュレーターAIRBOW - SWITCH-LEGを装着し、高級電源ケーブルAET - TSD-HS/AC 1.8mがセットになったお買い得パッケージもご用意しています。
ノーマルモデルからのバージョンアップについて
ノーマルモデルのmarantz CD50nをすでにお持ちの場合、AIRBOW CD50n Specialへのバージョンアップは「逸品館での購入」「他店での購入」を問わず承ります。
・逸品館購入品からのバージョンアップの場合「メーカー保証+AIRBOW品質保証」はそのまま引き継がれます。
・逸品館購入品以外の場合「保証期間はバージョンアップから3ヶ月(バージョンアップ部分のみの保証)」となります。
※バージョンアップ前の点検で異常が発見された場合、バージョンアップサービスはお受けできませんので予め御了承ください。
※バージョンアップ代金など詳細は 【AIRBOWバージョンアップサービスについて】をご覧ください。
仕様説明
再生周波数特性 |
2Hz-50kHz(-3dB、PCM 192 kHz/24 bit)、2Hz-50kHz(-3dB、DSD) |
対応ディスク |
CD、CD-R再生対応 |
音声出力端子 |
アナログアンバランス(FIXED)×1、アナログアンバランス(VARIABLE)×1、 同軸デジタル×1、 光デジタル×1、ヘッドフォン×1 |
音声入力端子 |
HDMIARC×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1、USB-A×1、USB-B×1 |
その他入出力端子 |
ネットワーク×1、Bluetooth/Wi-Fiアンテナ入力×2、RS-232C×1、 フラッシャー入力×1、マランツリモートバス(RC-5)入出力×1 |
無線LAN規格 |
35W |
待機電力 |
0.2W(通常スタンバイ)/2W(ネットワーク制御オン) |
寸法 |
W442xH130xD424mm(ロッドアンテナを寝かせた場合)
W442xH190xD424mm(ロッドアンテナを立てた場合) |
重量 |
10.3kg |
※仕様の詳細につきまして、ベースモデルの仕様をご覧ください。
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。
商品画像は、代表画像をイメージとして掲載している場合がございます。必ずしも商品名の画像と一致しているわけではございません。また、商品の仕様・パッケージ等につきましては予告なく変更される場合もございます。あらかじめご了承をお願いいたします。